雪氷熱
冬季に降り積もる大量の雪を、夏の冷房に利用するシステムです。HSS(High-density Snow Storage)高密度移動式雪氷庫は雪氷庫上屋がスライドして移動し、雪の積み上げ方法を締固め方式にして、雪密度をあげ雪氷庫空間の利用効率を高めた ものです。
高密度圧雪状態での保管によって、夏場におこる雪崩や雪山のクレパスの発生を心配することなく、雪山を安定した状態で保管できるようになりました。
トラック運搬、油圧ショベルによる転圧締固めで積み上げられた雪密度は0.75g/立方センチメートル以上です。
ロータリーブロア等によるブロー給雪の雪密度0.5~0.55g/立方センチメートルと比較すると、1.5倍となります。
HSSは、雪を高密度で保管するので、雪氷庫自体の大きさは従来の半分以下になり、雪氷庫の建設費が大幅に安価になりました。